さて、今回のテーマは「腰相撲」です。 |
「 腰相撲 」とは |
<図1> |
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「 押されない 」とは |
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<図2> | |
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この場合、F(外力)というのがこの人が押されている力(床に対して平行)N、N’(垂直抗力)は床が人を押している力(Nは後ろ足、N’は前足)、Mgは重力、f、f’は静止摩擦力のことです。 このとき、この人が押されないためには、掛かっている全ての力の和が0になっていることと、任意の点における力のモーメントの和が0になっていることが必要です。 |
ちょっと難しく思えるかも知れませんが、簡単に言ってしまうと、押されている力と耐えている力が釣り合っていることと、押されていることによって回転しないようにしなければならないと言うことです。 |
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「 押される 」とは |
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上の(2)式を見ると分かると思いますが、静止摩擦力が低すぎて、押されている人がツルーッと床を滑っていってしまう状態です。これは一般的な床の上でやっている限り、ほとんど見られない |
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今度は上の(3)式において釣り合いが成り立たなくなってしまう状態です。 |
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上の図の状態ですが、このパターンでは膝関節(または股関節)にかかっている力のモーメントが崩れることによって起こる状態で、押されている人の膝を伸ばそうとする力のモーメントよりも押すことによって生じる膝関節(または股関節)が曲がる方向にかかる力のモーメントの方が大きくなることによって生じます。 |
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脊椎は複合的な動きが出来る構造を持っているので、上で示した3式だけでは厳密な計算はできないのですが、そうすると分かりにくくなってしまうので、おおざっぱに言うと(2)、(3)式の釣り合いが崩れることによって生じます。このパターンも非常に多い崩れ方の一つで、に示したような崩れが生じたときにその崩れを代償するために脊椎を弛ませて耐えている人に多く見られます。 |
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